札幌演劇シーズン2023冬 参加作品『ひかりごけ』

ELEVENNINES『ひかりごけ』

 

イレブンナインが2021年に上演し、TGR札幌劇場祭2021にて大賞・俳優賞(菊地颯平)を受賞した『ひかりごけ』が札幌演劇シーズン2023冬にて登場。知床沖で実際にあった人肉食事件を元にをもとに描いた武田泰淳の同名小説を、イレブンナイン納谷真大が戯曲化。生きることの意味を問いかける衝撃作をオリジナルキャストで再演いたします。

 

ストーリー

 

第二次世界大戦が激化する1944年の冬、知床沖で一艘の船が遭難した。船長と3人の乗組員は洞窟へと避難。

極寒なうえ食料も一切ない状況で、時には言い争いながらもなんとか協力して生き延びていた彼らだが、救助がない日々が続き体調を崩していた一人がついに死んでしまった。極度の飢餓状態であった3人は仲間の死体を前に、その肉を食べるかどうか選択を迫られる。

六ヶ月後、生き残ったのは一人だけだった。彼は人肉を食べた罪人として裁判へと出廷する。彼はどんな選択をして六ヶ月もの期間を生き残ったのか。やむを得ない状況で人肉を食べることは、果たして罪なのか。

 

「あなただったら食べますか?」

「食べるかもしれません。生きるために。」

 

出演

 

 

斎藤歩

斎藤 歩(札幌座)

1964年釧路市生まれ。北大演劇研究会を経て、1987年に札幌ロマンチカシアター魴鮄(ほうぼう)舎設立。1996年、北海道演劇財団設立に伴いTPS契約アーティストに就任。2000年より(株)ノックアウト所属俳優として、東京での俳優・演出家の仕事を開始する一方、札幌でも2001年からTPSチーフディレクター。
2016年4月より、札幌に移住し、北海道演劇財団の常務理事・芸術監督に就任。2020年4月より、北海道演劇財団の理事長に就任。
札幌を拠点にした演劇創造、東京を拠点にした映画、テレビ、舞台出演など活動は多岐にわたる。

泉陽二

泉 陽二(札幌座)

1994年より横山仁一の主宰する『東京オレンジ』に参加。劇団外では、山田裕幸、青木豪、田村孝裕、長塚圭史、松本修、永井愛、白井晃、フレデリック・フィスバック等の演出作品に出演。
2011年、静岡県舞台芸術センター(SPAC)に参加。宮城聰、クロード・レジ、渡辺敬彦、中野真希、ノゾエ征爾、ジョルジオ・コルセッティ等の演出作品に出演。
2021年より札幌座の座員となる。

菊地颯平

菊地 颯平(ELEVEN NINES)

劇団ひまわり札幌俳優養成所を経て、2016年よりイレブンナインに加入。イレブンナインの舞台作品を中心にTVCM、映像作品など多岐に渡り活動。2021年『ひかりごけ』でTGR2021俳優賞を受賞。

 

naya_300

納谷 真大(ELEVEN NINES)

ELEVEN NINES代表。早稲田大学卒業後、富良野塾を経て様々な劇団に役者として参加。2001年、処女戯曲「EASY LIAR!」が『北の戯曲賞』優秀賞を受賞。2004年、演劇ユニットイレブン☆ナインを結成。道内外で行っているワークショップも各方面から高い評価を受けている。俳優としてはイレブンナイン、富良野GROUPに主演する他、昼帯ドラマ『やすらぎの郷』(テレビ朝日)にもレギュラー出演。2018年12月には札幌文化芸術劇場 hitaru オープニングシリーズ事業「ゴドーを待ちながら」に主演するなど俳優としての出演の幅を広げている。

2024年札幌駅北口にオープンする北八劇場の芸術監督に就任。

 

音楽

 

 

yamaki2

 

山木 将平
https://shoheiyamaki.com/

北海道の自然からインスピレーションを受けて作曲演奏。ルーツはブルースでありながら様々なジャンルの楽曲を生み出す。アコースティックソロからエレキバンドスタイルまで幅広いアプローチで独自の世界観を表現する。

最近は趣味のキャンプと音楽をコラボレーションさせる企画を立ち上げ、キャンピングミュージシャンという新たな境地を開拓し、アウトドア業界やラジオやテレビなどのメディアからも注目を集めている。
持ち前のフットワークの軽さで依頼があれば自前の機材を持ち込みどこにでも出向きライブを行う。音楽がなかった場所に音を届けることも活動の喜びの一つ。とにかく型に縛られない自由な活動を楽しんでいる。
近年は舞台音楽を担当する機会も多く、自ら役者としても出演する事も多い。

北海道のPR活動にも力をいれていて、TV やラジオで多数楽曲が使用されている。現在は札幌を拠点に国内外で活動中。

▶︎山木将平YouTube チャンネル
▶︎山木将平instagram

 

–経歴–

「SAPPORO CITY JAZZ 2010」パークジャズライブ・コンテスト優勝。これまで多数のCDをリリース。・2011年、2012年トロント国際ジャズフェスティバル出演。・2014年、2015年ジャカルタJava Jazz Festival出演。・RISING SUN ROCK FESTIVAL 2012出演。・2015年ミラノ国際博覧会 日本館(EXPO Milano 2015 Japan Pavilion)にて演奏。・2016年ニューヨークにて開催されたJAPAN WEEKにて演奏。

2018年8月5日に開催された北海道150年記念式典では天皇皇后両陛下の前で演奏。
2019年札幌国際短編映画祭では楽曲が使用された作品『ODYSSEY』で最優秀作曲賞を受賞。
2020年野田秀樹演出『東京キャラバンin北海道』に出演。
2022年 自身の「Camp×Music」企画で初のキャンプイベント”RELAX CAMP RESONATION”を開催など

原作

 

ひかりごけ

『ひかりごけ』(武田泰淳著・新潮文庫)
昭和19年、厳冬の北海道羅臼で起きた「難破船長人喰事件」をもとにした、戦後文学の極北。雪と氷に閉ざされた北海の洞窟の中で、生死の境に追いつめられた人間同士が相食むにいたる惨劇を通して、極限状況における人間心理を真正面から直視した問題作。1992年には日本を代表する社会派映画の巨匠、熊井啓により映画化。主演を三國連太郎が努めた。

 

武田 泰淳(たけだ たいじゅん)

東京駒込生まれ。「蝮のすゑ」などを発表し戦後派作家として注目を受ける。『風媒花』『森と湖のまつり』や『富士』など多くの著書があり、1972年『快楽』で日本文学大賞、1976年『目まいのする散歩』で野間文芸賞を受賞。

 

日程

 

2023年1月28日(土)〜2月4日(土)

 

1月28日(土)18:00★
1月29日(日)14:00★/18:00
1月30日(月)19:00
1月31日(火)14:00/19:00
2月01日(水)14:00
2月02日(木)14:00★/19:00
2月03日(金)14:00/19:00
2月04日(土)14:00
★はアフタートークあり

※上演時間80分(上演時間は多少前後する場合がございます)

※開場は上記開演時間の40分前です

 

アフタートーク情報

▼1月28日18:00/1月29日14:00
キャスト陣によるアフタートーク


▼2月2日14:00

原作小説「ひかりごけ」のモデルとなった第二次大戦中に真冬の知床で起きた『食人事件』の老船長へ15年に渡る取材を行い「生還―『食人』を冒した老船長の告白」を出版した合田一道さんをお招きし、演出の納谷真大、船長役の斎藤歩さんによるアフタートークを行います。

 

料金

 

一般 4,000円

学生 1,500円

前売・当日共通

※日時指定・全席自由・税込・未就学児入場不可

 

●チケット取り扱い

ローソンチケット Lコード:18247
チケットぴあ Pコード:516-265
道新プレイガイド
エヌチケ
PassMarket

 

※そのほかにも回数券など札幌演劇シーズンならではのチケットもございます。
 くわしくは札幌演劇シーズンのチケット情報・予約をご覧ください。

 

会場

 

扇谷記念スタジオ シアターZOO

〒064-0811 札幌市中央区南11条西1丁目ファミール中島公園B1F
TEL 011-551-0909

 

 

 

スタッフ

 

原作:武田泰淳

作・演出:納谷真大

ドラマトゥルグ:斎藤歩

音楽:山木将平
舞台美術:高村由紀子
舞台監督:高橋詳幸(アクトコール(株))
照明:熊倉英記
音響:奥山奈々(pylon Inc.)
宣伝美術:若林瑞沙(Studio COPAIN)

宣伝写真:田邊馨(Studio COPAIN)
演出助手:梅原たくと、沢井星香

衣装:坂口紅羽

プロデューサー:小島達子
ゼネラルマネージャー:カジタシノブ(tab)
票券:澤田未来
制作:上總真奈、内崎帆乃香、tatt Inc.
広報:越智香奈江、林奈々、泉共基、野呂わかな
著作権管理:日本文藝家協会
協力:北海道演劇財団、F.C.S.
企画制作:ELEVEN NINES、tatt Inc.

 

お問い合せ

 

ELEVEN NINES

電話 011-252-9473/090-2814-8575(制作)

メール eleven9tatt@gmail.com

 

Top